問題編:【市街化調整区域の罠】

みなさん、こんにちは。Web編集者の一ノ瀬舞です。 今日は、最近話題の「郊外の格安土地+オーナー業」について、私の失敗談(泣)をシェアします……。


天城先生の「デバッグ」診断

◆ 今回のバグ(問題点)

  • 表向きのメリット:格安でマイホーム用の土地が手に入り、デイサービスのオーナーとして不労所得も得られる
  • 隠されたリスク:市街化調整区域のため専用住宅は建築不可、そもそも融資が下りない
  • 判定:即死レベル

本編:マイホーム兼オーナー業という無理ゲーについて

ある日曜日の午後。私は息巻いて、高等遊民にして謎の天才・天城先生の自宅マンションへ突撃した。壁一面に難解な洋書とレトロゲームのパッケージが並ぶ薄暗い部屋の中で、天城先生は複数のモニターを眺めながらコーヒーを啜っていた。

舞「先生! ついに私、不労所得とマイホームを同時にゲットする裏ワザを見つけました!」

天城はモニターから一切目を離さず、深いため息をついた。

天城「また変なクエスト受注書(魔道書)を持ち込んできたのか。世の中は難易度調整をミスったクソゲーだぞ。お前みたいなレベル1の村人に、そんなSSR級のドロップアイテムが転がり込んでくるわけないだろう」

舞「違うんです! 今回はガチです! 実家の近くの土地なんですが、相場の半額以下で3,100万円なんです。しかも広大!」

天城「ほう。相場の半額ね。その時点で地雷臭がすごいが、続けてみろ」

舞「実は先日、『近所で工事をしていて、お宅の屋根がズレているのが見えたので』って親切な業者さんが実家に来てくれたんです。 その人がついでに教えてくれた裏ルートでして! 敷地が『児童デイサービスとして許可された土地』だから、私がそこのオーナーになればいいって。しかも敷地が余るから、隅っこに私専用のマイホームも建てられるんですよ!」

天城「……屋根の点検商法から繋げてくるあたり、巧妙なコンボ攻撃だな。それで?」

舞「業者の人がこう言ってたんです。『実家のお父様、公務員ですよね? 公務員のご家族の方だけに特別にご案内している枠です』って! これって完全に勝ち組ルートじゃないですか?」

天城「それ、典型的なカモリスト向けのセールストークだぞ。お前、その業者の罠(スリップダメージ)に両足突っ込んでるな」

舞「私の給料3ヶ月分が……! もう明日、手付金として300万円払っちゃう予定なんですけど!」

天城はついにモニターから視線を外し、私を哀れむような目で見た。

天城「払う前に来て正解だったな。いいかい、舞ちゃん。これは『市街化調整区域』という、運営が設定した超ハードモードのエリア制限(パッチノート)を無視した詐欺まがいのスキームだ」

舞「市街化調整区域?」

天城「ああ。都市計画法において、無秩序な市街化を防止するため、原則として建物を建てることを制限している区域のことだ。 運営が『ここはまだ村エリアのままキープするぞ』と決めた場所に、勝手にプレイヤーが城を建てちゃダメだろう?」

舞「えっ、でも業者は『児童デイサービスとして許可されてるから大丈夫』って言ってましたよ?」

天城「そこが最大の罠(呪いの装備)なんだよ。その土地はあくまで『児童デイサービスの施設』として特例で許可が下りているだけで、お前の『自己用住宅』を建てる許可なんか微塵も下りていない。用途が違う建物を建てようとした瞬間に、運営の利用規約違反で一発BANだ」

◆ 数字で見る「詰み」の構造

こちらは、天城先生が計算したシミュレーションです。

【3年後の収支予測(業者提示)】

  • 土地購入費:3,100万円
  • デイサービスからの家賃収入:月額15万円
  • 住宅ローン返済額:月額10万円
  • 結果:毎月5万円の黒字(に見える)でマイホーム生活!

天城「業者の提示したこの数字、一見すると美しいよな。でも、ここに隠された『融資不可』という絶対的なルールを足すとどうなる?」

舞「融資不可!? え、ローン組めないんですか?」

天城「当たり前だ。金融機関の審査担当はバカじゃない。売買契約書に『児童デイサービスとして許可されたもの』なんて書いてあったら、自己用住宅のための住宅ローンなんて絶対に下ろさない。つまり、お前は3,100万円を現金一括で買わない限り詰むし、仮に買ったとしても家は建てられないから、ただの空き地を抱えて破産(キャラデリ)するだけだ」

(後半へ続く!)

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