「今さらプログラミングなんて勉強しても、若手には勝てないよ」 「AIが進化しすぎて、これから何をスキルにすればいいのか分からない」
もしあなたが、そんなふうに漠然とした不安を感じている同世代(40代前後)のビジネスパーソンなら、少しだけ私の決意表明を聞いてください。
私は今月、自分にある目標を課しました。 それは、**「一ヶ月に5本のWebアプリを作る」**というものです。
「無茶だ」「エンジニアでもないのに」と思われるかもしれません。確かに、従来のやり方でコードを書いていたら不可能です。しかし、今は開発のルールそのものが変わりました。
コードを一行も書けなくてもいい。必要なのは、文法を暗記する力ではなく、「こんな世界を作りたい」という熱量、いわば**「バイブス(Vibes)」**だけ。
この新しい開発手法「バイブコーディング(Vibe Coding)」を証明するために作った第一弾が、こちらの『縁側パズル ~ひだまりの庭~』です。
(※ぜひリンクを開いて、茶柱くんをつついてみてください)まだ使えない機能もあります。
季節ごとに背景が変わり、和菓子や伝統工芸品のアイコンを記憶して並べる……。そんな「和」の世界観たっぷりのパズルゲームです。 実はこれ、細かいコードはすべてAIに書かせたものなんです。私がやったのは、「もっとお茶の間っぽくして」「動きをゆらゆらさせて」と、AIに”バイブス”を伝えたことだけ。
今日は、この目標を通して見えてきた「なぜ40代の非エンジニアこそが最強の開発者になれるのか」、そして「書かないエンジニアとして生き残るための生存戦略」についてお話しします。
なぜ「月5本」という目標を掲げたのか?
そもそも、なぜ私が急に「月5本」などという高いハードルを設定したのか。それは、「AI時代のスピード感」に自分の身を投じてみたかったからです。
ネット界隈では今、「バイブコーディング」という言葉がバズワードになりつつあります。直訳すれば「雰囲気(Vibe)でコーディングする」。その本質は**「自然言語による直感的な開発」**です。
従来の開発 vs バイブコーディング
これまでのプログラミング学習は、いわば「辞書を丸暗記して、手紙を書く」ような作業でした。「変数の宣言は?」「セミコロンは?」……そんな文法エラーに何時間も費やしていては、月に1本完成させるのも至難の業です。
しかし、バイブコーディングは違います。これは**「超優秀な通訳兼秘書に、口頭で指示を出す」**作業です。
「ねえ、縁側でお茶を飲んでいるような、ほっこりするパズルゲームを作りたいんだよね」 「色は畳(タタミ)っぽいベージュと、桜色をベースにして」 「お邪魔キャラじゃなくて、応援してくれる『茶柱くん』を出したいな」
このように、実現したい世界観(=バイブス)をAIに投げかける。するとAIが、それを瞬時に解釈し、適切なコードに変換してくれるのです。この手法なら、月5本という目標も決して夢物語ではありません。
実例:『縁側パズル』の裏側
実際にリンク先で動いているゲームのコードを見てみましょう。例えば、デザインを決めるCSSファイルの一部には、こんな記述があります。
CSS
:root { /* 基本色 */ --bg-tatami: #E8DCC4; --bg-engawa: #D4C4A8; --bg-shoji: rgba(255, 253, 245, 0.95); /* 季節色 */ --spring-sakura: #FFB7C5; --spring-wakaba: #A8D8B9; /* ...中略... */}
「--bg-tatami(畳の背景色)」や「--spring-sakura(春の桜色)」といった変数名。これは、私が「和風で、季節感のある色使いにしたい」とAIにしつこく伝えた結果です。
私が自分で一から書いていたら、無機質なカラーコードを調べるだけで半日は潰れていたでしょう。でも、AIに「春の縁側の雰囲気で頼む」と伝えただけで、これだけの定義が一瞬で生成されました。
40代非エンジニアこそ「バイブコーディング」をやるべき理由
「そうは言っても、やっぱり若い人の方がAIの扱いも上手いのでは?」 そう思うかもしれません。しかし、私は断言します。バイブコーディングの世界では、40代以上の「社会人経験」こそが最大の武器になります。
1. 「何を作るか」を決める力が9割
AIは「How(どう書くか)」については天才的ですが、「What(何を作るか)」を決めることはできません。
ここで、私たち40代の経験が活きます。 長年の仕事で培った「顧客は何を求めているか」「チームをどう動かすか」という視点。あるいは、人生経験からくる「こういう時に癒やされたいよね」という感覚。これらは、まだ経験の浅い若手エンジニアには真似できない部分です。
『縁側パズル』で言えば、「ただのパズルではなく、忙しい現代人が一息つける場所にしたい」という企画意図(バイブス)は、私の人生経験から出たものです。AIはその意図を汲み取り、「ログインボーナス」や「季節の絵手紙」という機能を提案してくれました。
つまり、これからのアプリ開発は、「プログラミング」ではなく「ディレクション(指揮)」の能力勝負になるのです。
2. 指揮官になるための「共通言語」
ただし、いくらAIが優秀でも、指揮官である私たちが「何を言っているか分からない」状態では、月5本の目標は達成できません。
部下に指示を出すときも、最低限の業務知識は必要ですよね? 「HTMLで骨組みを作って」「CSSで装飾して」「JavaScriptで動きをつけて」といった、ごく基礎的な構造や、AIへのプロンプト(指示文)の投げ方。これらを知っているだけで、生成物のクオリティは天と地ほど変わります。
今は「エンジニアになるため」ではなく、**「AIという優秀な部下を使いこなすため」**にプログラミングの基礎を学ぶ時代です。これを独学でやろうとすると、不要な専門知識まで詰め込もうとして挫折します。
だからこそ、社会人向けに特化した「教養としてのプログラミング」や「AI活用コース」を短期集中で学んでしまうのが、最も効率的な生存戦略です。私たちは時間を買うべき世代ですから。
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実践!『縁側パズル』に見る、AIへの「伝え方」
では、具体的にどうやって作っていったのか。第一弾『縁側パズル』の制作過程を少しだけ公開します。
仕様書はいらない。「やりたいこと」を箇条書きにする
私は立派な仕様書など書きませんでした。最初にAIに送ったのは、こんなメモ書きです。
- テーマは「縁側での日向ぼっこ」。
- ターゲットは癒やしを求めている人。
- 「茶柱くん」っていう湯呑みのキャラがいて、たまに喋る。
- デザインは和風。パステルカラーで優しく。
- HTML1枚で動くようにして。
これだけです。これを今のAIに投げると、「わかりました。では、こんな構成はどうでしょう?」と、具体的なコードの骨組みを返してくれます。
こだわりの「美意識」を注入する
最初に出てきたものは、機能は満たしていてもデザインが素っ気ないことがよくあります。ここからが「バイブコーディング」の本番です。
私はAIに対して、何度も「修正指示」を出しました。
- 「ボタンが四角くて硬い。もっと丸みをつけて、お餅みたいに柔らかくして」
- 「正解したときのエフェクト、花吹雪が舞うような感じにできない?」
「お餅みたいに」という抽象的な表現でも、AIは border-radius(角を丸くする)などのコードに変換してくれます。この**「感覚的な言葉をコードに翻訳させる」**プロセスこそが、自分だけの作品を作る楽しさです。
今回の『縁側パズル』で特に気に入っているのは、CSSアニメーションで表現した「ゆらゆら揺れる湯呑み(茶柱くん)」です。
CSS
@keyframes float { 0%, 100% { transform: translateY(0); } 50% { transform: translateY(-8px); }}
このコードも、「茶柱くんが生きているみたいに、ふわふわ浮いている感じにして」という一言から生まれました。
まとめ:さあ、あなたも「こちらの世界」へ
私は今月、あと4つアプリを作ります。 「月5本」という目標は、確かに高いハードルです。でも、AIという相棒がいれば、決して不可能ではないと感じています。
40代の転職やキャリアアップにおいて、「頑張ります」という言葉より、「今月これだけのものを作りました」というURL(実績)の方が100倍の説得力を持ちます。
もしあなたが今の職場や待遇に閉塞感を感じているなら、まずは1つ。あなたの頭の中にあるアイデアを、AIと共に形にしてみませんか?
技術の壁はなくなりました。あるのは「やるかやらないか」の壁だけです。 ぜひ、私の作った『縁側パズル』で遊びながら、未来の可能性を感じてみてください。
免責事項
本記事で紹介している開発手法やツールは、執筆時点での情報に基づいています。AIツールの仕様変更等により、同じ手順で同様の成果物が生成されることを保証するものではありません。