12月の金利上昇、焦る必要なし。2年後の家計を守る「3つの防波堤」

12月の金利上昇ニュース、見た?焦らず2年後の家計を守るための「3つの防波堤」

最近、ニュースで「長期金利が上昇」って言葉、よく耳にするようになったよね。特にこの12月、ちょっと空気が変わったなと感じている人も多いんじゃないかな。

「住宅ローン、変動金利で借りてるんだけど大丈夫かな…」 「これから家を買おうとしてるけど、固定金利が高くなったらどうしよう」

そんな不安、抱えてない? 結論から言うと、今すぐパニックになる必要は全くない。でも、「何もしなくていい」わけじゃないんだ。

今日は、この12月の金利上昇が具体的に私たちの住宅ローンにどう影響するのか、そして**「2年先」を見据えて、今からどんな準備をしておけばいいのか**。 金融のプロみたいな難しい言葉は抜きにして、友達として「これだけはやっておけ」って話をシェアするね。

そもそも、なんで12月に話題になったの?

ざっくり言うと、日本の国債(10年国債)の利回りがじわりと上がってきたからなんだ。これがいわゆる「長期金利」。 日銀が金融政策を少しずつ正常化(=金利のある世界に戻す)しようとしている動きや、海外の金利動向が絡み合って、「これからは金利が上がるぞ」って市場が予想し始めたんだね。

で、ここが大事なポイント。 「長期金利」が上がると、連動して「固定金利」の住宅ローンが上がりやすくなる。 実際に、12月に入って大手銀行が固定金利型の住宅ローン金利を引き上げたニュースもあったよね。

「じゃあ、変動金利もすぐ上がるの!?」

ここがみんな一番怖いところだよね。 でも、変動金利は「短期金利(短期プライムレート)」に連動するから、長期金利が上がったからといって、翌月にいきなりズドンと上がるわけじゃないんだ。まだ少しタイムラグがある。

つまり今は、「固定金利は上がり始めた。変動金利も遠くない未来に動き出すかもしれない」という、まさに転換点にいるわけ。

固定金利・変動金利、それぞれの「影響」と「リアル」

もう少し詳しく見ていこうか。自分のローンがどっちのタイプか思い出しながら読んでみて。

1. 固定金利(全期間固定・10年固定など)の人

【これから借りる人】 残念ながら、少し不利な状況になりつつある。12月の長期金利上昇を受けて、銀行側も「将来のリスク」を織り込んで金利を高めに設定し始めているからね。 でも、逆に言えば「今ならまだ、歴史的に見れば十分低い水準で固定できる」とも言える。もし「安心を買いたい」なら、多少上がっても固定を選ぶ価値はあるよ。

【すでに借りている人】 おめでとう! あなたは最強だ。 世の中の金利がどうなろうと、あなたの返済額は変わらない。「固定金利」を選んだ過去の自分を褒めてあげて。高みの見物でOK。

2. 変動金利の人

【これから借りる人・すでに借りている人】 ここが一番のボリュームゾーンだよね。日本の住宅ローン利用者の7割以上が変動金利だと言われているし。

「長期金利が上がった=来月から返済額アップ」ではない。これはさっき言った通り。 でも、日銀がマイナス金利を解除して、さらに利上げのステップを進めれば、いずれ「短期プライムレート」が上がり、変動金利も上昇する。これは避けられない流れだと思ったほうがいい。

「えっ、じゃあ来年すぐに破産しちゃうの?」 いやいや、そうならないための仕組みがあるし、対策もある。ここからが本題。2年先を見据えて、今やるべきことを話すよ。


2年先を生き抜くための「3つの防波堤」

「金利が上がるかも」と怯えるより、今のうちに防波堤を築いておけば、波が来てもサーフィンみたいに楽しめるかもしれない。僕が提案したいのはこの3つ。

① 「繰り上げ返済」は、あえてしない。「現金」こそ最強の盾

金利が上がると聞くと、真面目な人ほどこう思うんだ。 「利息が増える前に、貯金を崩して繰り上げ返済しちゃおう!」

これ、今の局面ではちょっと待った、と言いたい。

なぜか? 金利上昇局面で一番怖いのは、「毎月の返済額が増えて、生活費が回らなくなること」だよね。 もし、手元の貯金を全部はたいて繰り上げ返済してしまった直後に、急な病気や収入減、あるいは物価高騰で生活費が足りなくなったらどうする? 家(不動産)はすぐに現金化できない。 ローンは減っても、今日のご飯代や急な出費には対応できないんだ。

金利が上がるといっても、今の日本の変動金利は0.3%〜0.5%程度。たとえ1%に上がったとしても、まだ低水準だ。 慌てて借金を消すよりも、「何かあったときに数ヶ月〜半年は暮らせる現金(生活防衛資金)」を手元に厚く持っておくこと。これが最強の防御になる。

「現金を持っておく」=「金利上昇への精神安定剤」だよ。 繰り上げ返済は、金利が本当に高くなって(例えば2〜3%とか)、手元の生活防衛資金を確保した上で「余ったお金」でやればいい。今は「キャッシュ・イズ・キング」だ。

② 「5年ルール」と「125%ルール」の魔法と罠を知る

変動金利には、急激な負担増を防ぐための2つの激変緩和措置がある銀行が多い(※ソニー銀行など一部ネット銀行にはない場合もあるから要確認!)。

  • 5年ルール: 金利が上がっても、5年間は毎月の返済額を変えない。
  • 125%ルール: 6年目に返済額を見直す時も、これまでの金額の1.25倍までしか上げない。

「なんだ、じゃあ安心じゃん!」

…と思った? ここにがあるんだ。 このルールは「毎月の支払額」を抑えてくれるだけで、「払うべき利息」をチャラにしてくれるわけじゃない

金利が上がっているのに返済額が変わらないということは、「返済額の中身(内訳)」が変わっているということ。 本来、元金を減らすはずだった分が、増えた利息の支払いに食われてしまうんだ。最悪の場合、**「未払利息」**といって、払っても払っても利息すら払いきれずに借金が増えていく(あるいは最後にドカンと請求される)リスクもある。

だから、2年先を考えるなら、 「銀行からの通知を待つんじゃなくて、自分でシミュレーションをする」 クセをつけてほしい。

もし金利が0.5%上がったら、本来の利息はいくら増えるのか? スマホのローン計算機でいいから、一度叩いてみて。「うわ、月1万増えるのか」と知っておくだけで、無駄なサブスクを解約するモチベーションになるから。

③ インフレ×金利上昇の「ダブルパンチ」に備える家計ダイエット

金利上昇が単独で来るならまだいい。でも今は**「物価高(インフレ)」**もセットで来ているよね。 スーパーに行けば卵も野菜も高い。電気代も高い。そこにローンの利息アップが乗っかってくる。これがこれからの2年間のリアルだ。

だからこそ、今のうちにやっておくべきは**「固定費の聖域なき見直し」**。

  • スマホ: まだ大手キャリアの大容量プランに入ったままにしてない? 格安SIMに変えるだけで月3,000円〜5,000円浮く。これで金利上昇分くらい相殺できるかもよ。
  • 保険: 住宅ローンを組んだ時、「団信(団体信用生命保険)」に入ったよね? これ、めちゃくちゃ手厚い生命保険なんだ。なのに、独身時代から入っている医療保険や生命保険をそのままにしてない? 重複してる保障を削るだけで、家計はかなりスリムになる。
  • NISAとのバランス: 「ローン返済か、新NISAか」で悩む人も多いけど、ローンの金利が1%以下なら、全世界株などのインデックス投資で長期的に期待できるリターン(年利4〜5%程度)の方が高い可能性が高い。慌てて投資を解約して返済に回すより、資産運用を継続して「資産側」も育てていくのが、インフレ対策としては合理的だ。

まとめ:金利ある世界を楽しむくらいの気持ちで

12月の金利上昇は、ある意味「予告編」みたいなもの。 本編(本格的な金利上昇)が始まるのは、これからかもしれないし、意外とマイルドかもしれない。未来のことは誰にもわからない。

でも、「手元の現金を厚くする」「仕組み(5年ルールなど)を正しく怖がる」「家計の無駄を削っておく」。 この3つを今からやっておけば、2年後にどんな金利になっていても、あなたはきっと涼しい顔で生活できているはずだ。

「金利が上がった!どうしよう!」と騒ぐ側じゃなく、「ああ、想定内だよ」と準備している側へ。 この記事を読んだ今が、その準備を始めるベストなタイミングだよ。

さあ、まずは自分の銀行のアプリを開いて、今の適用金利と残高を確認するところから始めてみようか。


免責事項: 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や売買の推奨を目的としたものではありません。金利動向やシミュレーション結果は、執筆時点の情報や一般的な仮定に基づいており、将来の結果を保証するものではありません。最終的な投資判断やローンの契約・変更等の決定は、ご自身の責任において行ってください。また、5年ルール等の適用条件は金融機関によって異なりますので、必ずご契約先の約款をご確認ください。

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