国によって組織の違いはあるのか?

雑誌を読んだ備忘録として記載します。

日本型、ドイツ型、米国型に分けると、下記のとおり。

日本型は、柔軟な組織で社内流動性は高いが、社外流動性は低い。

ドイツ型・米国型は、堅固な組織で社内流動性は低いが、社外流動性は高い。

日本型は、職務権限が不明瞭な場合が多く、数年で配置転換することで、多能工やゼネラリストが育成される。

米国型は、職務権限が明確になっており、自分の得意な職務を続けることで、スペシャリストが育成される。

このため、日本型は生産性・効率性が低い。が、企業としては、変化に対応しやすい。これは、変化する時に配置転換のみで人員調整ができ、コア部分は社員すべてができるため、トラブルが少なく対応できる。これが利点であるが、日本では一般的に変化に対応することを嫌うため、この利点が活かされていない。

米国型は、生産性・効率性は高い。が、企業としては、変化に対応するときに、社員すべてが解雇され、新たに必要な人材が採用される。このため、人材の移動に時間がかかったり、社内規則の再教育が必要になったりする。

日本型は変化に強いが、変化を嫌うので利点が活かされてにくく、そもそも、大きな変化は長い年月の中で数回しかなく、一般的には、米国型が優れているのかもしれない。優れた経営者であれば、先見性があり、人材の準備に時間がかかってもその時間を用意して行えば、デメリットもないに等しい。

日本は、米国型に移行しようと頑張っているが、組織自体がまだ準備中であり、うまく行かないことが目に見えている。非正規の件もあり、給与体系を変え、対応させているのかもしれないが、まずは、組織自体を変えなければ不平・不満がでることは明白である。

どちらの方が良いかは、その時代の流れによるが、本質を見極めて各社は考えるべきだと思う。

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