悪貨を見てみた

年始も外出することができなくて、テレビ三昧でした。その中で、悪貨をみたので、感想です。

悪貨は、wowowで放送されていた連続ドラマになります(内容は下記で)。wowowのドラマってなかなか本格的で内容が面白いんですよね。

内容は、連続ドラマW 悪貨 | ドラマ | WOWOWオンラインより。

Amazon.co.jp: 悪貨を観る | Prime Video
amazonより

及川光博、黒木メイサ主演の人間の欲望が渦巻く戦慄の金融サスペンス。

カネに支配された日本をたたきつぶす驚くべき目的とは“カネ”に翻ろうされ続ける現代人に向け、作家・島田雅彦が放つ戦慄の金融サスペンス小説。

はじまりはある男がホームレスに100万円のニセ札を提供することから始まる。そのニセ札は誰にも見破れない?もはやニセ札ではないのか?それは血管を流れる血液のように循環し、ウイルスのように日本を蝕んでいく。そのカネは日本を破壊するのか?それとも救うのか?あまりにも精巧なニセ札がばらまかれたことを発端に、若き大富豪野々宮冬彦(及川光博)、美しい潜入捜査官宮園エリカ(黒木メイサ)、ニセ札鑑定のスペシャリスト、謎のコミュニティ代表ら、それぞれの思惑と欲望が渦巻いていく。
リーマンショック、アベノミクス、仮想通貨“ビットコイン”…。いつの時代も人間はカネという見えない価値に翻ろうされ、支配されながら生きている。カネに支配される人間たちを描きながら、人間の本質を浮かび上がらせる驚愕の金融サスペンスです。

貨幣について調べました。やっぱり、造幣局 : 日本の貨幣の歴史 (mint.go.jp)ですよね。

古代から、物々交換により自分の欲しいものと交換することは行われており、初期は物品貨幣といったそうです。飛鳥時代、奈良・平安時代と進むに連れ金貨、銀貨、銅貨が使われるようになった。金、銀、銅すべて、貨幣自体に価値がある時代だと思います。びた銭なども使われており、良質な金貨等は流通しなくなったようです(このことを悪貨が良貨を駆逐するっていっているみたい)。

1932年に管理通貨制へ移行したようです。ちなみに、金の交換比率を通貨の基準として考えたのが、金方位制らしいです。世界恐慌により、先進国では株価の大暴落、銀行の破綻等が起こり、金本位制を維持使用とすると、自国の保有する金が国外に流出するため、金本位制をやめたようですが、現代では流通する金額が大きくなると、そもそもの金自体が足りなくなり、金本位制が使用できなくなったかもしれませんね。

管理通貨制度とは、国内に流通する通貨の流通量を中央銀行が管理する制度のようです。

ケインズが管理通貨制度を提唱したようです。管理通貨制度では、中央銀行(国)が貨幣の価値を操作できます。そもそもケインズが管理通貨制度を導入したのは、世界恐慌から復帰するための緊急対策だったように感じます。

失業者が出ることは国としてはかなりの損失なのか、失業者を出さないようにするには支払うお金を国が払えばいいとの考えの中でのことだと思います。経済が安定すれば、投入量を減らせばよい。長い目で経済を安定させることができるのかな。

この中で中央銀行が操作できることが重要であり、この操作を他者ができてはならない。なので、貨幣はつくれません。違法です。

ドラマでは、ニセ札が巧妙になり、識別ができないほどのものになっている。識別ができない場合は、ニセではなく本物になってしまうのか?管理通貨制度ができてから、100年がたっており、技術が飛躍的に進歩していることを考えると、人では判断できないものが増え、中央銀行の発行する貨幣の信頼性が低くなると考えられます。

個人的な意見ですが、今後は電子通貨にすべきかもしれません。ブロックチェーン等が流行っていますが、相互認証のような動いた金額に対して、認証することによりニセ貨幣を経済に侵入させないことが重要かもしれませんね。中央銀行から各銀行にいき、銀行から各企業に配分され、更に国民に配分される。で、経済の中で流通していく。

悪貨をみて思ったのは、現在では本物に近い(本物を作成する技術)はあると思います。貨幣の信頼についても考える時代かなと感じました。

ネットを調べていると、ニセ貨幣が見つかっているのもあるようです。ご注意ください。

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