コンビニエンスストア(コンビニ)の深夜休業や元旦休業が話題になっていますが、どうおもいますか?コンビニをwikipediaで調べると、 「年中無休で長時間の営業を行い、小規模な店舗において主に食品、日用雑貨類など多数の品種を扱う小売店である 」、「 もともとアメリカ合衆国で誕生した業態 」、「 多くの場合、大手資本がチェーン店舗として展開 」と説明されています。
下図はコンビニ店舗数の年度推移です。

1980年代には、1万店弱だったのが、2019年には6万店弱まで増加傾向です。1990年代以降は失われた30年と言われていたのにです。なぜ、コンビニは発展していったか?
そもそも、コンビニは地域の大型店の出店に対する対策として、大手小売業者が地元小売業を支援した業態であったようです。ですので、昔は元々酒屋や米屋などがコンビニを行っていたようです。昔は、お酒も売っているコンビニと売っていないコンビニがありましたしね。
次第に、流通業者などもコンビニに進出してきて、シェア争いが始まり、フランチャイズなどが始まったようです。店舗が増えてきますが、段々担い手となる個人商店がなくなって、脱サラした人などが対象となってきたようです。2000年頃には、4割ほどが脱サラした人だったようです。
コンビニが発展したのはなぜか?上記のような、経営の形もありますが、第一は、消費者のニーズにきめ細やかに対応したことでしょう。
他の文献でも、「 日本でコンビニエンス・ストアが成功を収めた最大の秘訣は POS を軸とし た多頻度・少量の物流戦略であるといわれる。一店舗あたり2500~3000品目と いわれる商品の一つ一つの売れ行きを徹底分析し,消費者のニーズに過剰ともいえるきめ細かさで対応しようとする方式である。そしてこの方式は,独自に 開発した店舗情報を武器にした単品管理,鮮度管理を基礎にしているのである。( http://www.dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_4001933_po_wcom400_01.pdf?contentNo=1&alternativeNo= )」と記載されています。
wikipediaに書いてあるように、年中無休で・・ってありますが、消費者の利便性を考えると必要になりますね。家庭の冷蔵庫代わりって言われるほどですから、いつでも食材や飲料はほしいですよね。
本題に戻ると、深夜営業はいるか?
卑怯かもしれませんが、場所によるってことになると思いますね。田舎のコンビニは深夜営業はいらないって感じで。けど、店舗を保つ上で深夜にやると便利だと思うこともあると思うし、6時くらいにくるお客さんに対して仕入れしたら、5時くらいからやらないといけないし、そもそも、深夜って何時なのだろうか?
消費者のニーズが一番であって、労働環境が厳しいからではないとは思うけどね。極端には、深夜営業しなければ、スーパーとかと差別できないから、安いスーパーにいってコンビニ行かなくなるだけだけど。
個人的には、コンビニって常連でなりたっていると感じます。いつも同じ時間に、同じものを買いにくる。新聞を買いに来たり、ジュースやお弁当を買いに来たり。だから、毎日やっていることが重要なんです。常連は店員と話すのも楽しみになっているんですよね。これって個人店と一緒なんだと思います。今後は、更にこれが重要だと思います。高齢化社会になると行動範囲が狭くなる。だから近くにコンビニは必要なんです。昔に戻るかもしれませんが、配達する時代になりそうです。ウーバーイーツをコンビニがやるみたいな。
どのしごとも同じですが、利用者のためになることが重要です。それを提供したいって思う気持ちも重要でこれらが噛み合うこと(winwin)で商売が成り立つんだと思います。一方が楽に提供したいって思うと、うまく行かないと思いますね。