昔から、軽自動車といえば、安いイメージがあったと思いますが、今日の新聞に、この10年間(2009年比)で4割ほど価格が上がっているようです(2009年が100万くらいで、2019年で140万くらいになっています)。軽自動車は、日本国内だけの規格で、元々は1949年に販売されてから、360ccから550ccに引き上げられ、1990年に660ccに引き上げられたようです。
日本で軽自動車が選ばれる理由としては、以下があります。
1.税金が安い
(1)自動車税
軽自動車は年額で10,800円である。ちなみに普通車だと1.5リッター以下では、34,500円。その差は、24,000円。
(2)自動車重量税
軽自動車は、2年分で6,600円である。ちなみに普通車だと1.5t以下では24,600円。その差は、18,000円(年9,00円)。
(3)小回りがきく
軽自動車の規格は決められており、そのサイズが日本の道路事情にあっています。道はせまいし、信号がたくさんあって起動・停止が頻繁にある。気軽に乗れるのが、メリットですね。
【軽自動車の規格】
制定当初と現在に比較です。
(制定当初 s24.7)排気量150cc

(現在 H10.10 )660cc

大きくなってきていますね。自動車の規格には、この他にも3ナンバーと5ナンバーがありますね。
(5ナンバー)
小型乗用車に分類されていて、下記の基準を満たしている乗用車を指します。 ホンダフィットなど 。
排気量:2000cc以下
全長:4700mm以下
全幅:1700mm以下
全高:2000mm以下
(3ナンバー)
普通乗用車に分類されていて、5ナンバーの項目を一項目でも上回ると3ナンバーの乗用車となります。 トヨタのプリウスなど。
排気量:2001cc以上
全長:4701mm以上
全幅:1701mm以上
全高:2001mm以上
軽自動車と5ナンバーの違いは、全長と全幅ですね(全高は一緒)。全長が1.3m、全幅が0.2mほどです。これぐらいの差だと、エンジンとかボディー剛性で室内環境はほとんど変わらないかもしれませんね。
このような軽自動車ですが、価格が上昇しています。
上昇の理由は、安全装置の追加が主のようです。自動車の購入価格が一番安かった軽自動車でも150万くらいになると困りますね。更に、地方では市政合理化で公共交通機関の本数削減等もされていて、自動車がないと生活ができませんしね。安全は大切ですけどね。
実際に軽自動車の価格がいくらか調べてみました。普通自動車とも比較ですかね。HONDAで比較です。軽自動車といえば、Nボックスかな。

価格推移と同等の140万円でした。安全装置もHonda SENSINGがついてますね。

普通車といえば、フィットでしょう。こちらも一番安いのは、140万円ですね。普通車も軽自動車も価格がかわりません。フィットは安全装置がついていないようです。
Nボックスには、見積もりにすると、Honda SENSINGを外したモデルもあるようです。この場合は、7万円ほどの減となります。
普通自動車も価格が上昇しているようですが、HONDAにおいてはほとんど価格差がないようです。性能でいえば、1300ccと660ccですので、倍ほどの違いはあります。よくcc単位で単価を比較されますが、
N-Box 140万/660cc ≒ 2100円/cc
フィット 140万/1300cc ≒ 1100円/cc
倍ほど違います。これで何が言いたいかといいますと、高級車と言えば、Mercedes-benzでしょうか?このA-classのA180の場合を計算すると、
ベンツ 330万円/1400cc ≒ 2350円/cc
なんと、Nボックスと同等くらいです。正直、最初に記載した税金の違いも加算されます(Aclassは3ナンバーです)。cc比較なんて意味ないともいわれるかもしれませんが、車の性能を簡単に比較するには、cc比較が簡単にできる方法です。坂を簡単に登ったりするには、性能ですからね。
軽自動車は高級車と言われるのは、このcc比較をするからです。海外の人にすれば、国土も広く、性能が重要になるので、ベンツ等を購入するでしょうね?で、長く乗り続けるのだと思います。車検制度も違いますし。
一人乗り電気自動車が、40万ほどで購入できると普及しそうですね。