ネガティブ・ケイパビリティって?

先日、記事にネガティブ・ケイパビリティって言葉がのっていました。なんて意味なんでしょうか?ネガティブ(negative)とは、「拒否する、拒絶する」、「否定、拒否」、「欠点、難点」、「悪い、嫌な、良くない」等の意味があります(英辞郎)。ケイパビリティ(capability)とは、「能力、才能、素質、手腕」、「機能、性能」、「可能性、将来性」等の意味があります(英辞郎)。機能を拒否する等って見えますが、記事にはこう書かれています。

問題が起きた時に解決策にすぐに飛びつくのではなく、「本当にこの解決策でいいのだろうか」と考え直したり、「実は別の解決策があるのではないか」と検討したり、「そもそも今問題と思っていることが問題ですらないのかもしれない」と考えたりする能力をさすそうです。問題が未解決の状態が続くため、無駄に見えるようにも感じますが、下手な解決策に飛びつくよりは良いと思います。可能性を悪い方に考えていくってことですかね。

この対になる言葉で、ポジティブ・ケイパビリティって言葉があるようです。ポジティブ(positive)とは、「肯定[賛成・支持]すること」、「確かな、疑いようがない」、「前向きな、積極的な、楽天的な、建設的な」、「有益な、ためになる」等の意味があるようです(英辞郎)。先程の流れで行きますと、可能性を良い方に考えていくってことですかね。この場合は、問題解決が早く、効率的に見えますが、必ず良い方向にいくとは限りません。一般的には詐欺にあってしまう可能性が高いように感じますね。

ネガティブとポジティブでどちらも利点はありますが、欠点も出てきます。一般的に大企業とスタートアップ企業の考え方みたいですね。責任が自分にかからないように、悪い方に考えていく傾向があり、その対策を考えていきます。よく、大企業では決定が遅いといわれますが、稟議の手続きもあるかもしれませんが、ネガティブ・ケイパビリティを行っているため、決定が遅いのかもしれません。大きなリターンはないかもしれませんが、大きな失敗もしない可能性が高いため、成熟企業に適していると考えられます。

ポジティブ・ケイパビリティは、最短では一つの解決策がでればそれに飛びつくんでしょうね。しかし、スタートアップ企業の場合は、その先に問題が更に発生しても、直ぐにポジティブ・・ケイパビリティにかかれるので、大事にならないうちに解決されていくのだと考えられます。しかし、一歩間違えれば大損になる可能性があります。しかし、決定が早いため、仕事を得られる可能性も高いので、大きな収益も見込めると考えられます。

どちらの考え方も大事です、しかし、やるならば、どちらかに偏る必要があるのかもしれません。最初、ポジティブ・・ケイパビリティを行った場合、問題が起こる可能性が高くなります。その後に、ネガティブ・ケイパビリティを行った場合、問題が大きくなりすぎて、対応ができなくなっているかもしれません。

一番の解決策はなにか?

問題の本因を突き止め、先を想像することが重要です。

あたりまえのことですよね。問題が起こってしまったことは、なくすことはできません。その影響を少なくすることが重要です。その先に必ず、また問題が起こって来ます。流れがあるからです。昔の映画でこんな言葉がありました。「事件は会議室で起こっているんじゃない。現場で起こっているんだ」と。これも、事件は現場で流れていて、一つの問題が解決しても、それに対してつながっている問題が直ぐに発生して、対応する必要がでてくる。だから、現場の状況把握が重要であり、その情報から先を想像することが重要であると感じました。

最近のトレンドは、「考える力」でしょうか?

考えることは疲れます。しかし、人間らしさでもあるのかもしれません。このさきのAIの世界に必要なことはって話で記事は終わっていました。

人間は考える葦である。だれかがいっていましたね。

 

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