ポイントはお得なの?

先日、日経ビジネスを読んでいたら、いつも気になっていたポイントについてお話がありましたので、忘れ防止で書いておきます。なぜ、今ポイントの話が始まるかといいますと、2019年10月に消費税が8%から10%に引き上げられることによる影響です。消費税の増税分を緩和するために、キャッシュレス化等が進められており、キャッシュレスで支払った方に「ポイント」を付与することが検討されています。現在では、ほとんどのお店で独自のカードを作っており、1ポイント=1円のような感じで付与されていると思います。このポイントの累計額が2017年度で1兆7974億円にのぼるようです。正直、少額のポイントの場合持っていることも忘れていますし、カードを出すというひと手間がめんどくさいんですよね。できれば、消費税の時のポイントは1枚のカードで管理できるようにお願いしたいものです。

ポイントカードは顧客の囲い込みとして効果がみられているようですが、やり方を間違えると消費者が利益を感じづらくなり、効果が低くなることが禁煙の行動経済額の研究でわかっているようです。ポイントの重点は「1.与えるとき」と「2.使わせるとき」が重要な点となります。まず、1.の与えるときについて話します。

ポイントを与えるという行為は、購入品の値下げを意味しています。値下げをしてくれれば、別にポイントじゃなくてもいいのにって思うことってありますよね?本当は、この方法でも還元はされるのですが、10円の1円ポイントってことで、9円ってされてもあまりうれしさは感じないと思います。けど、チリも積ればってかんじなのでしょうか?ポイントだとコツコツとたまっていくので、知らないうちに100ポイント等になって得した気分になるようです。効用度の違いってかんじでしょうか?あと、人間は購入するものを1割程度値引きされたときよりも、ポイントを付与されるほうが得したと感じるようです。これは、利益を得たという実感が強いからとのことです。25%という破格のポイント還元の場合は、ポイント付与よりも値引きの方が好まれるようです。まあ、なんとなくわかる感じはしますけど。

25%値下げできる場合は

元の価格を下げる方法がよいのか?ポイント付与がいいのか?

ケースバイケースではありますが、心理額的には(?)、人間は購入金額を覚えている傾向が高いため、大幅な値引きをした場合、通常価格の時に購入しなくなるようです。ポイントであれば、購入金額はいつも同じですが、ポイント付与では利益を受けた感覚が高くなるため、ポイント付与の方がメリットがあるようです(時と場合だとは思いますが。)

2.使わせるときは、ポイントをどの程度で換金できるようにするかがポイントみたいです。ちなみに、ポイントの少ないタイミングでは、値引きよりも支払いの痛みがかえって高まってしまうようである。私の周りでも、ポイントをためるために買い物をするって方も数人はいるみたいです。少ないポイントの場合は、お得感があまり感じられないので、離脱しやすいみたいです。

各社でポイントの最低額は、家電量販店では3000ポイント前後、スーパマーケットでは1000ポイント前後を目安にしているようである。

人は考える葦である。予期せぬ行動に対して、心理が働くことによる認識の変化があるので、ポイント制もよし悪しがあり、今後ベストを探っていくことが重要ですね。

 

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