1年間(1月~12月)の所得に対しての納税額を申請する確定申告ですが、来年1月から新しい方法が追加されるようです。これまで、「e-Tax」(国税電子申告・納税システム)ではマイナンバーカードによる認証しかできませんでしたが、来年1月からは、ID/パスワード方式が追加されるようです。
・マイナンバーカードとICカードリーダライタ が必要。
ちなみに、マイナンバーカードの交付枚数率10%程度となっています。ほとんどの方がもっていません。正直、住民票とか戸籍謄本等の取得時の身分証明としてコンビニ等でも発行可能になるともありますが、そもそも住民票とかを提出する必要がないように各種システムの連携ができるようになってくれればいいと思いますが。ペーパーレスが進まないのもわかる気がします。マイナンバーカードにも有効期限がありまして、20歳以上では10年間のようです。マイナンバーの前には、住民基本台帳カードがありましたが、違いは下記の表のとおりです。
マイナンバーって悪用されるとどのような問題があるのでしょうか?氏名や誕生日なんて今ではどこでも自分からさらけ出していますし、写真もSNSではもろだしですよね。昔の紙に比べたら、番号がついただけかなり早く整理できるので、セキュリティより利便性が高いのであれば、積極的にカードを送るぐらいの気概があってもいいように感じますが。車なんて走れば事故があるのは必ずなのに、使用するのは利便性がかなり高いからだと思います。話がそれましたが、下記の方法が新しい方法です。
・ID・パスワード方式
IDとパスワードが必要。物理的な準備が必要ない。
けど、ID・パスワードの発行は税務署で職員との対面による本人確認を行う必要がありますので、税務署に行く必要があるようです(本人確認は運転免許証などで確認するとのこと)。ちなみに、本方式はマイナンバーカード方式が普及するまでの暫定的な対応のようです。
更に、来年1月からスマホで申告できるようになるようです。この記事を書いているときにも申告書作成画面を開いたりすると、ブラウザーが対応していませんとか、機能があいませんなどど制約が多いことは感じますね。ちなみに、e-Taxで送信すれば、厳選徴収票などの添付書類の提出が不要のようです(保管は必要)。かなり、手間が省けますね。
そもそも、会社員であれば、源泉徴収されていますので、ほとんど確定申告しません。確定申告が何をしているのかわかっていない人も多いと思いますが、納税は義務ですので、しっかり申告する必要があります。会社員が確定申告しなければならない場合は、「寄付したとき」、「扶養者が増えたとき(子供が生まれたり、奥様が扶養に入ったり)」、「仕事をやめて収入が減ったとき」、「雑取得があったとき」とかでしょうかね。最近は、ふるさと納税等がありますので、確定申告しなければ過大に税金を支払ってしまう羽目になりますので、しっかり申告しましょう。「仕事をやめたとき」になぜ必要か?は、源泉徴収とは昨年度の取得を参考にして、1年間働くことを前提に税金を毎月徴収しています。なので、途中で収入がなくなり、前年度より収入が減った場合、支払う税金が少なくなることが想定されますので、申告したほうが良いとなります。
- ・給与収入が2,000万円を超えている場合
- ・2ヵ所以上の会社から給与を受け取っている場合
上記の場合は、必ず行わないといけなくなります。独立や転職した場合などは必須になっていますね。これからの仕事の欧米化を考えると、マイナンバー制度をしっかり確率させてもらったほうが仕事をしていく中で楽になるように感じます。
国税庁では、税についてわかりやすい動画も配信しているようですので、興味のある方はどうぞ。
Web-TAX-TV
平成29年度の税制改正により配偶者控除及び配偶者特別控除の見直しが行われ、配偶者控除及び配偶者特別控除の控除額等が改正されたようです。
給与取得が900万円以下であれば、配偶者特別控除額が150万円まで38万円控除されますよって話だと思います。これまでは、103万以上から段階的に下がって141万円で控除なしになっていました。
生命保険控除等も税制改正によって数年に一度変更されていますので、しっかりとした納税をするために情報の取得をしておくべきかもしれませんね。