先日、麻生太郎氏が閣議会見後に不摂生で病気になった人の医療費を負担するのは「あほらしい」という知人に同調していたと発言がありました。言われることもわからなくもないですが、不摂生ってどこからなのでしょうか?今の世の中、不摂生をしたくなくてもしなくてはいけないこともあると思います。ちなみに、不摂生ってどんなことなのでしょうか?
不摂生:健康に気をつけないこと。不養生。
摂生:適度な飲食、規則正しい日常生活などを心がけ、健康に気を配ること。
不摂生の代名詞といえば、「タバコ」、「お酒」、「食べ過ぎ」、「徹夜」等でしょうか?
最近、タバコって吸っている人が減ったように感じます。厚生労働省が調べた推移が下図です。男性は半分くらいに減っているようです。もっと減っているように感じますけど。喫煙者って大変ですよね。タバコ税も払っているのに、吸う場所も制限されて、値段もあげられて。その先には不摂生って言われて医療費出されないとかだったら可哀相ですね。自分吸わないので、ちょっと関係ないように感じてますが。経済にとって一番稼げるのって嗜好品かなって思っていたので、不摂生でなくなると更に景気が悪くなるような気がします。 この先もですが、女性の喫煙率が変わってないんです。不思議です。
(出典:http://notobacco.jp/tobaccofree/jihankisuii.htm#korokituen)
次は、「お酒」ですが、厚生労働省でいろいろと案内されています。
アルコールは60以上もの病気の原因である。病気による社会的損失の4%はアルコールが原因である。健康寿命を短縮する要因の9.2%はアルコールが原因である。アルコールは家庭内暴力の最大の原因である。と言われています。2003年のデータですが、下図をみてください。2000年前後で飲酒のピークが来ているようで、また、酒税は年々減少してきています。こちらでも、女性の飲酒率が増加してきています。
アルコールに対して健康を守る飲酒ルールが紹介されていまして、
1.飲酒は1日、ビールだと中ビン1本、日本酒だと1合弱、ウイスキーだとダブル1杯、ワインだとワイングラス2杯弱の量です。
2.女性・高齢者は少なめに。中年男性に比べて、女性や高齢者は血中アルコール濃度が高くなりやすく、その分体を傷めたり依存を速めます。たとえば、1日350mlの缶ビール1本以下にしてはどうでしょうか。
3.赤型体質も少なめに。日本人の約半数は、少量の飲酒後に顔が赤くなったり、心臓がドキドキしたりします。これは生まれつきの体質によるもので、赤型体質とも呼ばれています。この体質はアルコールの分解が遅く、がんや様々な臓器障害を起こしやすいといわれています。
4.たまに飲んでも大酒しない。たとえ飲む回数が少なくとも、一時に大量に飲むと、体を傷めたり、事故の危険を増したり、依存を進行させたりします。
「食べ過ぎ」は、いわずもがなですが、腹八分目が健康にはいいようです。経済的には、多くの食品を購入してくれた方が良いと思うので、不摂生も捨てたものじゃないと感じますが。
最後に、「徹夜」です。これも、したくてしていないかもしれません。仕事が忙しくて、残業が続いて徹夜しなければならないときもあると思います。高収入であれば、徹夜をしている人が多いようです。頑張っていて、社会保険料を払って医療費がでないのはどうかと思いますね。
(徹夜をした経験がない人はこの時代にいる?年収が高いほど…)
まあ、世の中には不摂生したくなくてもしている人がいるとおもいますので、一概には不摂生が悪いとは言えないと思いました。また、社会保険料を払っているのであれば、不摂生していたとしても医療費はもらう権利があると思いますね。
前回も書きましたが、医療費をどうするか。考えないと保険制度も年金制度も信頼がなくなりそうです。