想定外とは。。。。

最近、油圧機器会社「KYB」が製造している免震・制振装置のオイルダンパーの検査データが改ざんされていた件が話題になっています。このような、検査データ改ざんは内部者が告発にてわかるんですかね?検査者が一人だったということですが、忙しすぎて嫌になったんですかね。

基準を満たさない製品は、疑いのある建物も含め、全国987件で使用されているようである。免震・制振装置を使うような建物は最重要建造物であることが多いので、財務省や国土交通省、大阪府庁などの公共設備に多いようである。2020年東京オリンピックの競技会場も含まえれているようである。不特定多数が利用する可能性のある公共設備は影響が大きいですね。ちなみに、免震オイルダンパーは地下などに設けられているものであって、制振オイルダンパーは建物の上部構造の柱と梁で構成される部分に設けられるものである。今回、基準値を逸していたのはこのダンパーの硬さのようです。最大で40%近くずれていたものもあったみたいです(基準値の差異は±10%以下としていたようです)。すごくずれているように感じますが、どうなんでしょうか?国土交通省などでは、納入されたものの試験を行ったようで、震度7でも大丈夫とのことでした。

で、先日の新聞で題名にある自然災害では想定外が発生する。との記載がありました。昨今では想定外があってはならないとのことが世間一般で言われていますが、工業製品において想定外とはどういうことなのかと考えもします。そもそも、工業製品は仕様・規格を設定して、それに合うように制作を行っていくと思います。その制作段階で、コストバランスを考えたりしていき、販売できるものになっていくのだと思います。最初の段階で仕様・規格を決定していますので、その部分は工業規格や建設基準法、関連する法律に基づいたものになっています。それを越える「想定外」は、想定しないのが当たり前です。下図を見ていただいてもらうと、これは不良率とコストのグラフであり、概ねどのような製品でもこのようなグラフになると思います。想定する事象が0に近づけば、コストも飛躍的に高くなる。そもそも、それくらいコストをかけるのであれば、作り直した方が経済的だと思います。

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おもしろがりホームページ( http://www.omoshirogari.com/quality0202.htm )

自然に対してすべてを熟知しているかのように、予測できると思っているように、自然災害に対してすべてを守れると思うのは人間の驕りだと思います。人は知能を持ったことにより、いろいろな物を創造する技術を持っています。が、その知能により、考えすぎてしまうこともあるし、他社との比較もできてしまう。勝手に想像して不安がったりもします。想像ですが、知能が発達すればするほど、人は一人でいることができなくなるんではないでしょうか?自分を認めてほしい。不安を共有したいなどを考えてしまうのではないでしょうか?

自然の力に対してそう簡単に匹敵する力を持つことは人類にはできない。自然は恐ろしいものであると認識すべきだと思います。そうすれば、台風の日に外に出たりしないはずです。

想定外とは。。。。 人が知っていることなんて自然にしたらちっぽけなんだと思うけど。

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