医療の生産性は低いのか?

 

先日、日経ビジネスだったかで、産業別の生産性のグラフをみました(雑誌のグラフはどこだったかわすれましたので、近いかたちのグラフを転載させていただきました)

日本自体は、他国に比べて生産性が低いと言われていますが、これは日本人らしいとのことが言われています。市場価値をわかっていないだけにも感じますが。日本人は良いものを安くお届けする気持ちが強いためと言われているようです。テレビなどは価格破壊が起きて、かなり低くなりましたが、メーカーの出していた価格はそれなりかなと思いますし、海外勢が入って来たことで価格が下がったイメージがあるので本当なのかと思うところもありますが。今回の話題はこの部分ではなく、「医療の生産性が低い」ということです。なぜ低いのでしょうか?この部分についてわかる方いましたら、ぜひ、コメントで教えてほしいです。

下図を見ていただきますと、産業別では最下位ではないにしろ生産性が低い分野になっています。製造業などは高い生産性を持っています。これは、改善の賜物もあるし、人員整理もあるのでしょうか?

産業別労働生産性

財務省の法人企業統計(H25)から、主な産業ごとの労働生産性を抜粋したもの

( シェアーズカフェ・オンライン )

生産性については、下記のような式で表されると思います。要するに、付加価値を付けて提供する金額を増やすと生産性は上がる。人を減らすと生産性は上がる。少ない人で多くの利益をだせば生産性が高いということです。今回、医療について考えたのは、この先、医療費が国の財政を圧迫することが必然の中で、生産性を向上することが医療の中で議論されるのかと思ったからです。正直、税金で賄わているから生産性が低くても良いって話でもあるんですが。

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図表3-2-3-1 生産性向上の基本的な考え方(総務省)

医療費は、高いイメージがあったので、生産性は全産業と同等はあるのかと思っていました。このことから2つのことが想定できます。医療サービスはもっと高くていい。または、人を減らすことができる。あなたはどっちだと思いますか?若い人の多くは、後者ではないでしょうか?医療費を使わないのに税金だけ取られている。医者って高額をもらっていると言うし。

ちなみに、医療費の財源構造は、4割が国庫負担(税金)、5割が保険料負担、1割が自己負担となっており、費用構造は、5割が人件費、3割が委託費等、2割が薬代のようです(国の医療費)。

現在、健康保険組合の多くが赤字になっており、存続が危ぶまれています。国民健康保険にする等が増えているようです。これらを単純に解決しようとすると、費用の多くは人権と委託費です。ということは、人権費と委託業者の単価を下げることが一番効果的であるということです。薬価の見直し等を行っていますが、本当はこっちをやりたいのでは。医師会等があるので、反発は必死ですが。しかし、これからの医療制度を継続することを考えると、必要であると思います。財源元が払えなくなれば自ずとそうなることもあるのですが。医者や看護師は今の状態でも、過酷だと聞いています。しかし、今後の医療の継続を考えると、医者や看護師の人権費は低下させられる可能性が高いと考えています(絶対ありえないでしょうか?)。

先日の記事を見るまでは、医療従事者は大変な分給料も良いと思っていましたが、これからの医療費と生産性を考えると、今後、厳しい分野なのかと思いました。この分野については、いろんな意見があると思いますので、コメントがあると助かります。

 

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