台風24号(チャーミー)が接近しています。21日に発生しましたが、当初の中心気圧は1000hPaで、かわいい感じの台風ができたなっと思っていました。このまま、日本列島に上がってきて、終了かなと思っていたのですが。北上せずに、西側に進んで、ノロノロとしていましたが、23日には中心気圧が975hPaぐらいまで下がり、さらに、西側に進んでいきました。24日には中心気圧が955hPaまで下がり「非常に強い」勢力になりました。あれ~って感じで、これはヤバイ感じになってきたと感じてきますが。台風22号(?)のように、中国大陸の方にいくのかなと思っていました。25日の夕方には、中心気圧が915hPaになってしまいました。この前の台風21号と一緒ですよね。けど、中国大陸方向だし、沖縄あたりで停滞しているし、来る頃には弱くなるだろうと思っていました。
(25日午後3時の台風24号 気象庁HPより)
そのとおりで、26日には台風は沖縄あたりを停滞するってことで、段々弱くなっていました。本日27日には、940hPaで弱くなっていくと思っていたら。なんと、また、日本横断の予想進路になってきました。そのうえ、このまま弱くなっていくのかと思ったら、29日に勢力を上げたうえに、勢力を保ったまま上陸する予想です。最悪のパターンですよね。和歌山あたりを通過する予報ではないので、日本の被害としては少ないかもしれませんが、相当の被害が出そうな感じです。台風21号と同様に940hPaは強い方ですので注意が必要です。九州地方は台風に慣れているので、被害は出にくいとは思いますが、注意した方が無難ですね。ちなみに、台風は右側の方が風速が強くなるようです。台風自身の風と移動させる風が重なり合うためです。反対に左側の方は台風自身の風と移動させる風が打ち消し合うので弱くなるようです。気象庁の図では、2割程度弱くなるのでしょうか?それでも50m/sが40m/s程度ですので強いことには変わりませんが。ちょっと豆知識。
低気圧と高気圧の回転方向の覚え方。
低気圧は反時計回り。高気圧は時計回り。常識じゃんといわれればそれまでなのですが、
低気圧の「低」の字の最後のはねの部分を回してください。反時計回りになりますよね。
高気圧の「高」の字の最後のはねの部分を回してください。時計回りになりますよね。
これで忘れないと思います。私も教えてもらったのですが。おっと思いました。
(台風に伴う風の特性 気象庁HPより)
今回の台風できてから来るまでに長かったように感じましたが、台風が上陸するまでの日数は概ね1周間ほどみたいです。なので9日は長い方になります。また、上陸時の中心気圧が950hPa以下は1970年から2011年の間の台風でみると、3割に入るようです。確率論なので一概には言えませんが、40年の1/3は、13年に一度みたいな感じですか?台風21号が25年ぶりで今回もかもしれないので、さらに稀なケースかもしれませんね。
※台風の上陸までの日数や上陸時の気圧を調べたデータが横浜国立大学 教育学部/横浜国立大学大学院 教育学研究科のホームページにあります。( http://www.fudeyasu.ynu.ac.jp/member/thesis/2013-hiroses/graph/3.pdf )
予報円ではありますが、日本全体を暴風域で覆うほどでかい台風です。若干太平洋よりになってきたのでしょうか?ちなみに、気象庁だけでなく、アメリカ海軍でも発表しています。30日15時で高知の南側にいます。その時の風速が100ノットです。この風速は、50m/sほどになりますので、外壁等が飛んでもおかしくありません。紫色の円から内側は64ノット以上ですのでその部分に高知県が入っています。ちなみに64ノットは風速32m/sほどになります。気象庁で掲載されている資料では、屋外での行動は極めて危険の範囲になります。
(Naval Oceanography Portal: http://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html )
来るまでにダラダラしていて、中だるみしている感じですが、注意が必要な台風の大きさだと思いますので、今週末は出歩かない方が懸命かもしれません。ご無事で。