本当の平等社会とは?

先日、日経ビジネスを拝見しまして、清水建設の宮本会長のコラムがありました。コラムの中には、視覚障害の方から、思いがけない言葉があったとのことで、「点字ブロックがあると、歩きづらいとおもいませんか?」とのことでした。

1.なぜ必要なのか?

今回の点字ブロックの役目は、視覚障害者が歩く方向を確認するために必要な設備である。この設備の設置は、ガイドラインが策定されており、その設備の仕様についてもJIS規格にて定められているようです。点字ブロックには、いろいろな種類があり、その設置方法により、立ち止まりや道路方向を示すことができるようである。このように、視覚障害者の方にとっては大変重要な設備であるのに、「点字ブロックがあると、歩きづらいと思いませんか?」との問いかけがあった。

2.本当の手助けとは?

本書の続きには、視覚障害者からは「点字ブロックがあると、キャリーバック等を引いていてあんなに邪魔なものはありませんよ」との回答があったようです。この言葉から、本当の手助けとは何かを考えさせられます。健常者にとっては、視覚障害者のために住みよい設備をつけているかもしれませんが、視覚障害者にとっては、自分達のために公共設備が使いにくいものになっており、考え方次第では、視覚障害者が住みにくい空間を作っているのかもしれません。清水建設では、その後、デコボコにせず、誘導できる音声ナビゲーションシステムを開発したようです。

健常者がいつ障害者になるかは、紙一重のことだと思います。本当の平等社会というものは、どちらかが我慢したり、してやっているとは思わない社会だと思います。甘えとはいいませんが、まずは、視覚障害者が自立することを応援することが重要だと思います。助けを必要としているのであれば、助ける必要があり、それ以外では、健常者と同等の扱いをするのが本当の平等ではないでしょうか?また、ボランティアもしかりだと思います。災害があれば、協力したいと災害のあった場所にボランティアの人たちが群がります。その人達は、本当はすごく差別をしているのではないでしょうか?普通の状態ではない、かわいそうであると。自分は無事だから。しかし、自然災害は地球に住んでいる上であることが当たり前ですし、その事を嘆いてもしょうがないと思います。日本人は、心優しいといいますが、本当はすごく差別をしているのではないでしょうか?

東京オリンピックのボランティアが集まらないと嘆いているようです。本当のボランティアをする人は、このように必要としている人がいれば手助けをするのではないかと思います。東京オリンピックのボランティアは、なぜボランティアを集めているのかが不明であるため、集まらないのだと思います。東京オリンピックで海外からの訪問客に最高のおもてなしをするのであれば、ボランティアではなく最高の人を募集するか、

ボランティアでするのであれば、「TO(東京オリンピック)おもてなし学園」のような機構を作り、1年間、最高の講師達の講習を受講させるべきだと思います。もちろん、その講習を受ける費用はタダですが、日当はでない。しかし、ボランティアを行った人は1年間、最高の講師達の講義を受けて、おもてなしの技能が向上するので、就職にも有利です。オリンピック機構側も数人の講師達の給料を払うだけで、多くの素晴らしい技能を持った人たちをボランティアとして活用できると思います。

先日、ボランティアに1日1,000円支払うとありましたが、これこそ、ボランティアを侮辱する行為だと思います。本当の平等社会を実現するためにも東京オリンピックでは、ボランティアのあり方を実現していただきたいと思いますね。

2020年、自国での開催となるオリンピック。スポーツの活躍も重要ですが、おもてなしの活躍も期待したいと思います。

東京オリンピック2020

 

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