9月6日3時8分ごろに発生した北海道胆振東武地震によって、北海道電力の全域で停電となったそうです。6日夜になって一部では停電が解消してきているようですが、まだ全域復旧には程遠いようです。被害にあわれた方には、心からお見舞い申し上げたいと思います。また、いち早くの復旧。普段通りの生活ができますように願っております。
今回の地震の震度が7だったようですが、なぜ、北海道電力で全域停電となったのでしょうか?報道では、需給バランスが崩れたため、連鎖的に発電所が停止したとありますが、よくわからないと書かれているので、物理的に考えてみました。要するに、電気を送る側の力が足りなくなったから、頑張りすぎると自分も倒れてしまうので送るのをやめましたってことでしょうか?ちょっと身近な物理現象(坂を自転車で走る)で表現してみました。
発電側は、自転車を発電機として、自転車を漕いでいる人が各々の発電所とします。漕いでいる人は、Aさん、Bさん、Cさnとします。次に、需要側ですが坂が蛍光灯とかですね。これは、坂の傾斜みたいなものですね。傾斜が急だと送らないといけない電気が多くて、緩やかだと送らなくていいみたいな感じですね。
電気は貯めることができないことはよく聞く話ですが、この状態は、原付にはできないみたい感じですね。そのため、自転車を漕ぎつづけなければならないことを意味しています。
今回の現象は、自転車(3人で協力して漕げる形)を漕いでいたのが、Aさん、Bさん、Cさんでした。Cさんが地震によって具合が悪くなり、漕げなくなりました。AさんとBさんでCさんの分を賄わないといけません。すぐには、Cさんの分を漕げませんでした。そうするとどうなるでしょうか?自転車は、坂を登れなくなって落ちていってしまいます。AさんとBさんはどうするでしょうか?①火事場の馬鹿力のように持てる力をふり絞るか、②坂を落ちていくか、③自転車から降りるかでしょう。
①の場合は、ちょっとの間なら頑張れるかもしれませんが、すぐに限界がきてAさんとBさんは筋肉離れを起こして今後漕げない状態になって自転車と共に坂を落ちていくでしょう。
②の場合は、なにもせずにAさんとBさんは事故ってしまうでしょう。
③の場合は、Cさんは事故るけど、AさんとBさんは無事です。新しい自転車を用意すれば、坂を登ることができます。
今回の発電所の停止は、③の状態となったからだと思われます。なんで停止するんだと、みんな言われていますが、共倒れするよりはマシだと思いますよね。すぐに復旧ができないのは、自転車を用意するのに時間がかかるから?チェーン(送電線)がきれたから?三人で漕ぐ自転車って最初の漕ぎ出しが辛いですよね?後ろから押してくれる人(水力)を呼んでいるから?どれにしても時間はかかりますよね。
個人的に一番大きな問題だと考えているのは、エネルギーを送っているということ。通信のように情報を送っているのであれば、何回でもpingを送ればいいよって思うけど、エネルギーって仕事・熱量ですからね。電線に送っているのはエネルギーであって、新幹線とかをあのスピードで走らせるだけの仕事量なんです。そりゃ、大変でしょ。電線が切れていたら、大変なことになりそうですよね。切れていないことを確認してから送りたいですよね。北海道って大きいから確認するだけでもかなりの時間がかかると思います。道がないならなおさらですよね。けど、電気がないと困るのは確かです。
電力さんがんばってください。電気があるのがあたりまえだから、苦情もでるんです。
それだけ重要なものだということです。
ちょっと話がずれたけど。停電が全域になってしまったのは、こんな感じで他の発電所が離脱したからでしょう。本当は、Aさん、BさんがCさんの分を賄えればよかったんでしょうけど、Cさんの頑張りが大きかったみたいですよね。また、なにもしないで乗っているDさんがいれば、良かったんでしょうね。
けど、コストパフォーマンスを上げるためには、少ない人数で行った方がいいですしね。できない理由があったんでしょうか?電力自由化の影響ですか?関西電力の停電でも書きましたが、民営化や自由化を行った国鉄、郵政などの利便性はどうでしょうか?
なにはともあれ、全域への停電の原因は、設備保護のために他の発電所が離脱したからですね。対策はいろいろありそうですが。けど、まずは全域復旧にむけて頑張ってほしいと思います。